穀物プラントにおいて、品質を左右する重要な機械の一つが「色彩選別機」です。
近年の異常気象や猛暑による影響を背景に、品質管理の重要性がますます高まっています。それに伴い、色彩選別機の導入や更新を検討されている方も増えています。
しかし一口に「色彩選別機」といっても、様々なメーカーから多くの機種が販売されており、価格や性能などに違いがあります。
では、自社にとって最適な機械を選ぶ基準とは何でしょうか?
最も大事なポイントは「きちんと選別ができるか」ということです。
特に取り除きたい異物に適した機械を選ぶことが、選別精度や歩留まりの改善において重要になります。
実は、色彩選別機に搭載される光学センサーにはいくつか種類があり、それぞれ得意とする選別対象が異なります。
今回は、これから色彩選別機の導入を検討している方や、機械の更新をお考えの方に向けて、色彩選別機に搭載されるセンサーの種類と、それぞれの特徴や得意な原料について解説します。
色彩選別機とは

色彩選別機のシュートをお米が通っていく様子。
色彩選別機は、高性能カメラや光学センサーで豆やお米の粒を読み取り、不良品や異物に高圧の空気を吹き付けて弾き飛ばす機械です。
お米では、主にカメムシに食べられて変色したお米(ヤケ・斑点米)や、白く濁った未熟米(シラタ)、小石やプラスチック等の異物を取り除く際に用いられ、ほとんどの精米プラントに導入されています。
価格は、機種や処理能力などによって大きく異なり、1時間当たり300~600kg程度の生産者向け小型機で数百万円、3t以上の選別ができる米穀卸売業者向け大型機では数千万円になることもあります。
またエアーで選別を行うため、別売りのコンプレッサーを用意する必要があります。
3つのセンサー方式

色彩選別機で使われているセンサーは、主に
・モノクロセンサー
・カラーセンサー
・赤外線センサー
の3種類があり、それぞれに得意な選別対象があります。
モノクロ(白黒)センサー

お米の明るさ・色の濃淡を認識できます。
色の明暗がハッキリとしている不良品の除去に適しており、主に斑点米(ヤケ)の選別に使われます。
構造がシンプルなため、価格も他2種類と比べコストを抑えて導入することができますが、少し黄みがかった粒、薄っすら青い粒など、微妙な色の違いを見分けることは難しく、繊細な選別は苦手です。
また、白いプラスチックのような、同色の異物を見分けることも苦手なので、異物選別は別で行う必要があります。
赤外線(近赤外線・NIR)センサー

赤外線によって、光の反射や透過特性の違いを判別します。
粒の材質を検知できるため、主に異物選別として利用され、プラスチックや小石、ガラス片など、特に異物混入が気になる原料を取り扱う際に適しています。
着色米の選別もできますが、別途モノクロセンサーやカラーセンサーの色彩選別機と併せて使われることが多いです。
機種によっては、1台の中に赤外線センサーとカラーセンサーの両方が搭載されているものもあります。
カラーセンサー(フルカラーCCD・RGB等)

「イーグルアイ」は「鋭い観察眼」や「優れた視力」を意味する言葉です。
安西製作所 LAZシリーズ色彩選別機に搭載されている観察部の光学技術の名称は「スーパー・イーグルアイ」
どんな色の違いも見逃さないという強い意気込みを感じます。
高性能なフルカラーカメラが、微妙な色の違いを見分けます。
斑点米や未熟米などの不良米だけでなく、ガラスや色の違う無機質なプラスチックまで、幅広い選別が可能です。
同系色のわずかな色ムラがある不良品も検知できるため、より細かな選別を求める方にはおすすめですが、一方で比較的高額なため、予算の確認や費用対効果の分析を行い、慎重に検討する必要があります。
原料に合った機械を選ぶ

ここまで紹介したように、色彩選別機はセンサーの種類によって、得意とする選別対象が異なります。「高性能な機械だから、どの原料にも最適」とは限りません。
色彩選別機を選ぶ際には、単純に「価格」や「処理能力」だけを比較するのではなく、
・どのような原料を選別するのか
・どのような不良米や異物を取り除きたいのか
・どの程度の選別精度を求めるのか
・1時間当たりどれくらい処理する必要があるのか
といった点を整理することが大切です。
また、実際の原料で確認するのも重要です。
導入前に、実際に選別したい原料を使ったテストができるか、メーカーや販売店に確認してみるのもよいでしょう。可能であれば、実際の選別結果を確認したうえで機械を選ぶことをおすすめします。
選別精度を高くしようとすると、良品まで一緒に弾かれてしまうことがあります。
「どれだけ良品を残せたか」という歩留まりの面も含めて確認することが重要です。
まとめ

色彩選別機の導入は、決して安い買い物ではありません。
「思っていた選別ができなかった」とならないためには、導入前に「何を選別したいのか」を明確にしたうえで、目的に合った機械を選ぶことが大切です。
色彩選別機の導入や更新を検討されている場合は、まず現在の原料や選別したい対象を整理してみてはいかがでしょうか。
児島製機では、米穀プラントの設備導入・更新について、原料や処理量、選別したい対象などをお伺いしたうえで、用途に合わせた機械をご提案しています。
色彩選別機について「どのような機械を選べばよいかわからない」「現在使用している機械から更新したい」といった場合も、お気軽にご相談ください。
色彩選別機の導入・更新をお考えの方

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